scary と scared の違い、これでスッキリ!~怖いを正しく使い分けよう~

「scary」と「scared」、どちらも「怖い」という意味で使われることが多いですが、実は大きな違いがあります。この二つの単語を正しく理解することは、英語で「怖い」という気持ちを正確に伝えるために、 とても重要 です。

「scary」と「scared」の基本的な違い:何が怖いのか?

まず、一番わかりやすい違いは、何が「怖い」と感じる主体なのか、ということです。

  • scary : 何かが「怖い」という性質を持っていることを表します。つまり、 「怖いもの」そのもの を指すときに使います。
  • scared : 人が「怖い」と感じている状態を表します。つまり、 「怖がっている人」 を指すときに使います。

例を挙げてみましょう。

  1. The movie was really scary .(その映画は本当に怖かった。)→ 映画という「ものが怖い性質」を持っていた。
  2. I was so scared during the movie.(私は映画の間、とても怖かった。)→ 映画を見て「怖がっている状態」になった。

このように、scaryは「名詞」を修飾する形容詞として、scaredは「be動詞 + 形容詞」の形で、人が「~という状態である」ことを表すのに使われます。

「scary」のさらに深い理解:怖いものの特徴

「scary」は、それ自体が恐怖を引き起こす性質を持っているものを表現するのにぴったりです。例えば、幽霊やホラー映画、暗闇などがこれに当たります。

具体的にどのようなものが「scary」なのか、いくつか例を挙げてみましょう。

scaryなもの 説明
A haunted house 幽霊が出そうな家
A scary story 怖い話
A scary sound 怖い音

これらの「scary」なものは、聞いたり見たりすることで、自然と「scared」な気持ちにさせてくれる力を持っています。 「scary」な存在が、私たちの「scared」な感情を引き起こす 、という関係性を覚えておくと良いでしょう。

「scared」のさらに深い理解:怖がっている人の感情

一方、「scared」は、まさに人が感じている「恐怖」や「恐れ」の感情そのものを表現します。これは、危険を感じたとき、予期せぬ出来事が起こったとき、または単に何かを怖いと感じるときに使われます。

「scared」は、以下のような状況で使われることが多いです。

  • He was scared of the dark.(彼は暗闇を怖がっていた。)
  • She looked scared when she heard the loud noise.(彼女は大きな音を聞いて怖がっているように見えた。)
  • Are you scared of spiders?(あなたはクモが怖いですか?)

このように、「scared」は人が「~を怖がっている」という受動的な状態を表すことが多いです。 自分自身が何かに「scared」になっていることを伝えたい ときに、この単語を使います。

scaryとscaredを使い分ける練習

では、実際に文の中でどのように使い分けるか、いくつか練習してみましょう。

  1. 「そのジェットコースターはとても scary だった。」→ ジェットコースターが怖い性質を持っている。 (The roller coaster was very scary .)
  2. 「私はジェットコースターに乗っている間、とても scared だった。」→ ジェットコースターに乗って怖がっていた。 (I was very scared during the roller coaster ride.)
  3. scary な映画を見た後、私は scared だった。」→ 映画が怖く、その結果、自分も怖がっていた。 (After watching a scary movie, I was scared .)

このように、状況に合わせて「怖いもの」を指すのか、「怖がっている人」を指すのかを意識することが大切です。 文章の主語が「怖いもの」なのか「人」なのか を考えると、どちらを使うべきか見えてきます。

「scared」の別の形:be scared of ~

「scared」は、「be動詞 + scared」という形で使われることが多いですが、「be scared of ~」という形で「~を怖がっている」というように、 何に対して怖がっているのか を具体的に示すことができます。

例文を見てみましょう。

  • Children are often scared of ghosts.(子供たちはよく幽霊を怖がります。)
  • He isn't scared of anything.(彼は何も怖がらない。)

この「of」の後には、名詞や代名詞が来ます。例えば、「I am scared of the dark.(私は暗闇を怖がっています。)」のように使います。

「~が怖い」という対象を明確にしたい場合 は、「be scared of ~」の形を覚えておくと便利です。

「scary」の別の使い方:~を怖がらせるもの

「scary」は、単に「怖いもの」だけでなく、「~を怖がらせるような」という意味で、文脈によっては少しニュアンスが変わることもあります。例えば、「a scary situation」と言うと、「怖い状況」という意味になります。

また、「That's scary.」と単独で言うと、「それは怖いですね。」という意味で、相手の話を聞いて「怖い」と感じたときに相槌のように使うこともあります。

表現 意味
a scary movie 怖い映画
a scary situation 怖い状況
That's scary. それは怖いですね。

この「scary」は、 「~を引き起こすような」 というニュアンスを持っていると考えると、理解しやすいでしょう。

まとめ:scaryとscaredの使い分けのポイント

scaryとscaredの違いを、改めてまとめてみましょう。

  1. scary : 「怖い性質を持つもの」そのものを表す形容詞。(例:a scary monster)
  2. scared : 「怖がっている人」の状態を表す形容詞。(例:I am scared.)
  3. be scared of ~ : 「~を怖がっている」と、怖がる対象を明確にする表現。

「何が怖いのか」 、そして 「誰が怖がっているのか」 を意識して使い分けることが、scaryとscaredをマスターする鍵となります。

これで、「scary」と「scared」の違いはバッチリですね!これからは、英語で「怖い」を表現するとき、迷うことなく正しく使い分けられるようになるはずです。ぜひ、色々な例文を作って練習してみてください。

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