「ベージュクリーム」と「オークルクリーム」、どちらもファンデーションやコンシーラーなどでよく見かける色名ですが、具体的にどのような違いがあるのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。 ベージュクリームとオークルクリームの違いを理解することは、自分にぴったりのカラーを選ぶ上で非常に重要です。 この記事では、それぞれの特徴や、どんな肌色におすすめなのかを詳しく解説していきます。
ベースとなる色の違い
ベージュクリームとオークルクリームの最大の違いは、そのベースとなる色合いにあります。ベージュクリームは、一般的に黄みが少なく、赤みやピンクみを帯びた、よりニュートラルな色合いを指します。肌にのせたときに、自然で透明感のある仕上がりになるのが特徴です。
一方、オークルクリームは、黄色を基調とした色合いです。肌なじみが良く、健康的な印象を与えてくれます。オークル系は、さらに細かく分けると「イエローオークル」「ナチュラルオークル」「ピンクオークル」などがありますが、基本的には黄みの要素が強いのが特徴です。
このように、ベースとなる色の違いが、肌にのせたときの印象を大きく左右します。どちらの色が合うかは、ご自身の肌の黄み・赤みのバランスによって変わってきます。
- ベージュクリーム :黄みが少なく、赤み・ピンクみを帯びる。透明感のある仕上がり。
- オークルクリーム :黄色を基調とする。肌なじみが良く、健康的な印象。
肌色との相性:パーソナルカラーとの関係
ベージュクリームとオークルクリームのどちらが肌に合うかは、ご自身のパーソナルカラーと深く関係しています。パーソナルカラーとは、その人の肌、髪、瞳の色から似合う色の傾向を診断するものです。
一般的に、イエローベース(スプリング、オータム)の方には、黄みのあるオークルクリームが肌になじみやすく、健康的な血色感を与えてくれます。反対に、ブルーベース(サマー、ウィンター)の方には、黄みが少なく、赤みやピンクみを帯びたベージュクリームが、肌を明るく見せ、透明感のある仕上がりになる傾向があります。
もちろん、これはあくまで一般的な傾向であり、肌のトーン(明るさ)や、普段使っているコスメの色味によっても最適な選択は変わってきます。迷ったときは、実際に肌に試してみるのが一番です。
| パーソナルカラー | おすすめのクリーム | 肌への印象 |
|---|---|---|
| イエローベース | オークルクリーム | 健康的、なじむ |
| ブルーベース | ベージュクリーム | 明るい、透明感 |
明るさ(トーン)による選び方
ファンデーションやコンシーラーを選ぶ際に、色味だけでなく「明るさ」も非常に重要な要素です。ベージュクリームやオークルクリームにも、それぞれ明るい色から暗い色まで幅広く展開されています。
ご自身の肌の色よりもワントーン明るめのものを選ぶと、顔全体が明るく見え、立体感が出ます。逆に、肌の色と全く同じものを選ぶと、自然な仕上がりになります。肌の色よりも暗すぎるものを選ぶと、顔色が悪く見えたり、厚塗り感が出てしまう可能性があるので注意が必要です。
- 肌の色よりもワントーン明るめ :顔色が明るくなり、立体感アップ。
- 肌の色とほぼ同じ :自然な仕上がり。
- 肌の色よりも暗め :顔色が悪く見える、厚塗り感が出る可能性。
顔の印象を左右する:「黄み」と「赤み」のバランス
「黄み」と「赤み」のバランスは、顔の印象を大きく左右します。オークルクリームは黄みが強いため、肌にのせると黄ぐすみしにくい、健康的でしっかりとした印象になります。特に、シミやくすみといった肌悩みをカバーしたい場合に効果的です。
一方、ベージュクリームは赤みやピンクみが強いため、肌にのせると血色感がプラスされ、明るく華やかな印象になります。透明感を出したい場合や、顔色をパッと明るく見せたい場合に適しています。どちらの要素を重視するかで、選ぶべきクリームも変わってきます。
- 黄みを重視するなら :オークルクリーム(カバー力、健康的な印象)
- 赤み・ピンクみを重視するなら :ベージュクリーム(血色感、明るい印象)
日常使いにおすすめの色
普段使いしやすいのは、どちらの色味でしょうか。これは、個人の好みや、どのようなメイクをしたいかによっても異なります。
一般的に、オークルクリームは肌に溶け込みやすく、ナチュラルメイクや、きちんと感を出したいオフィスシーンなどにも馴染みやすいとされています。一方、ベージュクリームは、肌の透明感を活かした、より軽やかな印象のメイクに向いています。休日メイクや、少し華やかな印象にしたい時にもおすすめです。
迷ったときは、まずご自身の肌に一番自然になじむ色を選ぶのがおすすめです。ファンデーションであれば、首の色と馴染むかどうかもチェックポイントになります。
| シーン | おすすめのクリーム | 仕上がりのイメージ |
|---|---|---|
| 日常使い(ナチュラル) | 肌になじむオークル系、明るめのベージュ系 | 自然、肌がきれいに見える |
| オフィス、きちんと感 | 標準的なオークル系 | 落ち着き、プロフェッショナル |
| 休日、華やかさ | 明るめのベージュ系、ピンクオークル系 | 明るい、血色感、透明感 |
カバー力を重視するなら
シミやくすみ、クマなどの肌悩みをしっかりカバーしたい場合は、オークルクリームが適していることが多いです。オークル系のクリームは、肌の色を均一に整える力が高く、カバー力に優れている傾向があります。
特に、黄みが強めのオークルは、茶色っぽいシミやそばかすなどを自然にぼかす効果が期待できます。ただし、カバー力が高いと厚塗りになりやすいという側面もあるため、薄く均一に伸ばすテクニックが重要になります。
コンシーラーとして使う場合も、肌悩みの種類によってオークル系かベージュ系かを選ぶと、より自然で効果的なカバーが可能です。
- シミ・そばかす・ニキビ跡 :黄みのあるオークル系でカバー
- クマ・くすみ :赤み・ピンクみのあるベージュ系で明るさをプラス
透明感を重視するなら
肌に透明感を出したい、素肌感を活かしたメイクにしたいという場合は、ベージュクリームがおすすめです。ベージュクリームは、黄みが少なく、肌の赤みを抑えつつ、自然な明るさをプラスしてくれます。
特に、ピンクベージュやロージーベージュといった、赤みやピンクみを帯びたベージュは、血色感を演出し、肌をイキイキと見せてくれる効果があります。厚塗りせずに、肌のトーンアップを叶えたい時にぴったりです。
透明感を出すためには、下地やファンデーションだけでなく、パウダー選びも重要になります。粒子が細かい、光を反射するタイプのパウダーを選ぶと、より透明感のある仕上がりになります。
- 透明感アップには :ピンクベージュ、ロージーベージュ
- 下地との組み合わせも重要
結論:試して見つけるのが一番!
ベージュクリームとオークルクリームの違い、そしてそれぞれの特徴を理解していただけたでしょうか。しかし、最終的にどちらの色がご自身の肌に一番合うかは、実際に肌に試してみるのが一番確実な方法です。
店頭でテスターを試す際は、顔の皮膚の色が均一な部分(頬など)に少量ずつ伸ばし、自然光の下で確認することをおすすめします。また、首の色との馴染み具合もチェックすると、より失敗のない色選びができます。これらの情報を参考に、ぜひあなたにぴったりの一本を見つけてください。
ベージュクリームとオークルクリーム、どちらも魅力的な色味です。それぞれの特徴を理解し、ご自身の肌色やなりたい印象に合わせて選ぶことで、メイクの仕上がりは格段にアップします。ぜひ、この記事を参考に、あなただけのベストカラーを見つけて、メイクを楽しんでくださいね。