中学国語 体言とは 用言とは:基本をマスターしよう!

中学国語でつまずきやすいポイントの一つに、「体言」と「用言」という言葉があります。これらは文を理解する上で非常に大切な要素ですが、初めて聞くと少し難しく感じるかもしれません。しかし、心配は無用です!このページでは、「中学国語 体言とは 用言とは」を、わかりやすく、そして楽しく解説していきます。基本をしっかり押さえれば、国語の文章がぐっと読みやすくなりますよ。

文の骨組みを理解する!体言と用言の基本

「中学国語 体言とは 用言とは」を理解することは、文章の構造を把握する上で欠かせません。体言は、物事の名前や概念を表す言葉で、文の中で主語や目的語になることが多いです。一方、用言は、動作、状態、性質などを表す言葉で、文の述語の中心となります。この二つを区別できると、文がどのように成り立っているのかが見えてきます。

体言は、私たちの周りのあらゆる「もの」や「こと」を指し示す役割を担っています。例えば、「犬」「机」「空」「幸せ」「考えること」などが体言にあたります。これらの言葉がないと、私たちは何かを指して話すことができません。 体言は、文の「主役」や「対象」を決める重要な役割を果たします。

  • 体言の例:
    • 名詞(普通名詞、固有名詞):猫、東京
    • 代名詞:私、あれ
    • 数詞:一つ、三

一方、用言は、文に「動き」や「説明」を加える役割をします。用言は、さらに「動詞」「形容詞」「形容動詞」の3種類に分けられます。これらの言葉があることで、文に情報が加わり、具体的な情景や状況を伝えることができるのです。

用言の働きは、文の「骨格」を支えると言っても過言ではありません。体言が「誰が」「何を」にあたる部分だとすれば、用言は「どうする」「どんなだ」にあたる部分を担っています。

用言の種類 意味
動詞 動作・存在 走る、いる
形容詞 性質・状態(言い切りが「い」) 美しい、楽しい
形容動詞 性質・状態(言い切りが「だ」) 静かだ、きれいだ

体言の役割と種類

体言は、文の中で様々な役割を果たします。最も代表的なのは「主語」です。「私が走る」という文では、「私」が主語であり、体言です。また、「本を読む」という文では、「本」が目的語であり、これも体言です。このように、体言は文の主体や対象を明確にするために不可欠な要素なのです。

体言は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

  1. 名詞 :具体的な事物や抽象的な概念を表します。
    • 普通名詞:犬、学校、愛
    • 固有名詞:山田さん、日本、富士山
  2. 代名詞 :人や物、場所を代わりに指し示す言葉です。
    • 私、あなた、彼、これ、それ、あそこ
  3. 数詞 :数や順序を表します。
    • 一つ、二つ、三番目、最初

これらの体言が、文の土台となり、私たちが伝えたい情報を具体的に表現する手助けをしています。体言の区別をしっかりつけることで、文の主語や目的語が明確になり、文意を正確に把握できるようになります。

用言の働きと種類

用言は、文の「動き」や「状態」を説明する中心的な言葉です。主語が「何をしているのか」「どんな状態なのか」を明らかにする役割を担います。用言は、文の「述語」になることがほとんどです。

用言は、その意味によって以下の3つに分けられます。

  • 動詞 :動作や存在を表します。「走る」「食べる」「いる」「ある」などがこれにあたります。文に「動き」を加える言葉です。
  • 形容詞 :事物の性質や状態を表し、言い切りが「い」で終わります。「美しい」「楽しい」「悲しい」など。事物の「様子」を説明する言葉です。
  • 形容動詞 :事物の性質や状態を表し、言い切りが「だ」で終わります。「静かだ」「きれいだ」「元気だ」など。こちらも事物の「様子」を説明する言葉です。

用言は、活用(形が変わること)をします。例えば、「走る」は「走ります」「走った」のように形が変わります。この活用によって、文の時間や丁寧さなどが表現されます。

用言の理解は、文の「中心」を捉えるための鍵となります。文の述語がどの用言にあたるのかを特定できれば、文全体の意味を理解する上で大きな助けとなります。

「体言止め」とは?

「体言止め」とは、文の終わりを体言で締める表現技法のことです。通常、文の終わりは用言で終わることが多いですが、体言で終えることで、読者の注意を引きつけたり、余韻を残したりする効果があります。

例えば、「彼の夢は、パイロットになることだ。」という文は、普通に用言(だ)で終わっています。しかし、「彼の夢は、パイロット!」と体言で終えると、より力強く、印象的に響きます。

通常の文 体言止めの文
彼の目標は、世界一周することです。 彼の目標は、世界一周!
今日の天気は、晴れでしょう。 今日の天気は、快晴!

体言止めは、広告のキャッチコピーや詩、小説などでよく使われます。文章にリズム感やインパクトを与えたいときに効果的です。

「用言の活用」について

用言の活用とは、用言の語尾が文脈や接続する言葉によって変化することを指します。この活用を理解することは、用言の正しい使い方をマスターするために非常に重要です。

用言の活用は、大きく以下の6種類に分けられます。

  1. 未然形 :否定や推量などを表す。「~ない」「~う・よう」など。例:「書かない」「書こう」
  2. 連用形 :接続や過去、完了などを表す。「~て」「~た」など。例:「書いて」「書いた」
  3. 終止形 :文を言い切る形。例:「書く」
  4. 連体形 :体言にかかる形。「~とき」「~人」など。例:「書くとき」「書く人」
  5. 仮定形 :仮定を表す。「~ば」など。例:「書けば」
  6. 命令形 :命令を表す。例:「書け」

動詞、形容詞、形容動詞で活用の種類やパターンは異なりますが、この活用をマスターすることで、より正確で豊かな表現が可能になります。

体言と用言の組み合わせで文を作る

文は、体言と用言が組み合わさることで成り立っています。体言が主語や目的語となり、「誰が」「何を」といった文の要素を担い、用言が述語となって「どうする」「どんなだ」といった動作や状態を表します。

例えば、「猫が眠る」という文では、「猫」が体言(主語)、「眠る」が用言(動詞)です。

  • 体言(主語):猫
  • 用言(動詞):眠る

「空が青い」という文では、「空」が体言(主語)、「青い」が用言(形容詞)です。

このように、体言と用言の基本的な関係性を理解することで、文の構造をシンプルに捉えることができます。

体言と用言を区別する練習方法

「中学国語 体言とは 用言とは」をしっかり身につけるためには、日頃から意識して練習することが大切です。まずは、身近な文章から体言と用言を見つける練習をしてみましょう。

練習方法としては、以下のようなものが効果的です。

  1. 文章を読んで、体言と用言に線を引く :教科書や新聞記事などを読みながら、体言(名詞、代名詞、数詞)に一本線、用言(動詞、形容詞、形容動詞)に二本線などを引いてみましょう。
  2. 文を分解して、体言と用言の役割を考える :「誰が」「何を」「どうした」「どんなだ」といった問いかけをしながら、文を分解していくと、それぞれの言葉の役割が理解しやすくなります。
  3. 簡単な文を自分で作ってみる :体言と用言を意識して、短い文をたくさん作ってみましょう。例えば、「犬が走る。」「花がきれいだ。」など。

これらの練習を繰り返すことで、自然と体言と用言を区別できるようになり、文章読解力が向上します。

まとめ:体言と用言は国語の基礎!

「中学国語 体言とは 用言とは」は、文章を理解するための土台となる大切な知識です。体言が文の「もの」や「こと」を示し、用言がその「動き」や「状態」を説明するという基本的な役割を理解することで、文章が格段に分かりやすくなります。今回解説した内容を参考に、ぜひ日々の学習で意識してみてください。

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