stillとuntilの違い:混乱を解消!完全ガイド

英語で「まだ」や「~まで」を表現する際に、stillとuntilのどちらを使えば良いか迷うことがありますよね。この二つの単語は似ているようで、使い方が大きく異なります。この記事では、stillとuntilの違いを、具体的な例文を交えながら分かりやすく解説し、皆さんの英語学習の助けとなることを目指します。 stillとuntilの違いをしっかりと理解することは、より自然で正確な英語を話すために非常に重要です。

still:現在も続いている状態を表す

stillは、「まだ」「依然として」という意味で、現在も続いている状態や動作を表すときに使われます。過去から現在にかけて、その状態が変わっていないことを強調したい場合にぴったりです。

例えば、「彼はまだ寝ています。」と言いたいときは、"He is still sleeping." となります。これは、彼が以前から寝ていて、今もその状態が続いていることを示しています。

stillを使う際のポイントをいくつかご紹介しましょう。

  • 動詞の前に置かれることが多いです。
  • be動詞や助動詞の後ろに来ることもあります。

具体的な例文を見てみましょう。

  1. I'm still hungry. (私はまだお腹が空いています。)
  2. They are still waiting for the bus. (彼らはまだバスを待っています。)
  3. Is it still raining? (まだ雨は降っていますか?)

until:ある時点まで続くこと・到達することを表す

一方、untilは、「~まで(ずっと)」という意味で、ある時点まで何かが続くこと、あるいはある時点になって初めて何かが起こることを表します。これは、期間の終わりや、ある出来事が起こるまでの時間を区切る際に使われます。

「私は午後5時まで働きます。」という場合、"I will work until 5 p.m." のようになります。これは、午後5時という特定の時点まで仕事が続くことを示しています。

untilの基本的な使い方と注意点は以下の通りです。

  • 「~まで」という時点や期間の終わりを示す。
  • untilの後には名詞、代名詞、副詞句、または節が来る。

untilを使った例文をいくつか見てみましょう。

英語 日本語
We waited until midnight. 私たちは真夜中まで待ちました。
Please stay here until I come back. 私が戻るまでここにいてください。
The store is open until 9 p.m. その店は午後9時まで開いています。

stillとuntilの明確な違い

stillとuntilの最も大きな違いは、その焦点です。stillは「現在も続いている状態」に焦点を当て、untilは「ある時点までの継続」または「ある時点での完了」に焦点を当てます。

例えば、「私はまだ待っています。」という場合、"I am still waiting." です。これは、今この瞬間も待っている状態が続いていることを意味します。

一方、「私は(あなたが来るまで)待っています。」という場合は、"I will wait until you arrive." となります。これは、相手が到着するという特定の時点まで待つという行動を表します。

どちらの単語を使うべきか判断するための簡単なポイントです。

  • 「今も~だ」と感じたらstill。
  • 「~まで」という期限や区切りを意識したらuntil。

stillの応用的な使い方

stillは、単純に「まだ」という意味だけでなく、驚きや意外な気持ちを強調する際にも使われます。例えば、「彼はもう年なのに、まだ元気だ。」といったニュアンスを伝えたいときに便利です。

この応用的な使い方の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. He is still a bachelor at 40! (彼は40歳なのに、まだ独身だなんて!)
  2. Is she still working here? I thought she had left. (彼女、まだここで働いているの?辞めたと思っていたのに。)

また、stillは否定文で使われると、「それでもなお」という意味合いが強まることがあります。これは、期待に反して、あるいは困難な状況にもかかわらず、何かが続いていることを示唆します。

英語 日本語
He tried hard, but he still failed. 彼は一生懸命努力したが、それでも失敗した。
It was difficult, but we still managed to finish it. それは難しかったが、それでも私たちはなんとかそれを終えることができた。

untilの応用的な使い方

untilは、しばしば"till"という形で使われることもあります。意味は同じですが、"till"の方がやや口語的です。

"until"の代わりに"till"を使う場合の例:

  • We will be here till tomorrow. (私たちは明日までここにいます。)
  • She sang till she was tired. (彼女は疲れるまで歌いました。)

また、untilは文頭に来て、主節の動作がuntil以下の時節が起こるまで待機することを表すこともあります。

  1. Until you finish your homework, you can't go out. (宿題を終えるまで、外には行けません。)
  2. Until the rain stops, we should stay inside. (雨が止むまで、私たちは中にいるべきです。)

stillとuntilの混同しやすいパターン

stillとuntilは、文脈によっては混同しやすいことがあります。特に、継続を表す場合と、ある時点までの完了を表す場合で迷うことがあるかもしれません。

例えば、「私は(まだ)勉強しています。」は "I am still studying." です。これは、今も勉強している状態が続いていることを示します。

しかし、「私は(試験が終わるまで)勉強します。」という場合は、"I will study until the exam." のようにuntilを使います。これは、試験という特定の時点まで勉強を続けるという意思を表します。

混乱を避けるためのチェックリスト:

  • 継続性: 今この瞬間も続いている? → still
  • 期限・区切り: ある時点まで? → until

stillとuntilの過去形での使い分け

stillとuntilは過去形でも同様の使い分けができます。過去の時点での継続や、過去のある時点までの出来事を表現します。

過去に続いていた状態を表す場合、stillを使います。例えば、「その時、彼はまだ会社員でした。」は "At that time, he was still an office worker." となります。

一方、過去のある時点まで続いていたことや、その時点になって初めて起こったことを表す場合は、untilを使います。「私は、彼が来るまで待っていました。」は "I waited until he came." となります。

過去形での例文:

  1. She was still living in London when I last saw her. (最後に彼女に会った時、彼女はまだロンドンに住んでいました。)
  2. They didn't leave until the sun went down. (日が沈むまで、彼らは帰りませんでした。)

stillとuntilを含むフレーズ

stillとuntilは、様々なフレーズで使われ、表現の幅を広げてくれます。

stillを使った代表的なフレーズ:

  • still more: さらに~(例: still more people = さらに多くの人々)
  • still better: さらに良い(例: This is still better than nothing. = 何もないよりはまだましだ。)

untilを使った代表的なフレーズ:

  • until now: 今まで(例: Until now, I didn't know the truth. = 今まで、私は真実を知らなかった。)
  • until then: それまで(例: I'll see you tomorrow, or until then. = また明日、それまでね。)

これらのフレーズを覚えることで、より自然な英語表現が可能になります。

まとめ:stillとuntilの使い分けをマスターしよう

stillとuntilの違いについて、ここまで詳しく見てきました。stillは「今も続いている状態」、untilは「~という時点まで」という違いを意識することで、使い分けがぐっと楽になるはずです。この記事で学んだことを参考に、ぜひ実際の英会話やライティングで活用してみてください。きっと、あなたの英語表現がより豊かで正確なものになるでしょう。

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