「until」と「till」は、どちらも「~まで」という意味で使われる前置詞や接続詞ですが、その違いや使い分けに迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、until と till の違いを分かりやすく、そして具体例を交えながら徹底的に解説していきます。どちらを使っても意味は通じることがほとんどですが、知っておくとより自然な英語表現ができるようになりますよ。
until と till の基本的な違い
until と till の最も基本的な違いは、そのフォーマルさです。 一般的に、until の方が till よりもフォーマルな響きを持ちます。 日常会話ではどちらを使っても問題ありませんが、書き言葉やビジネスシーンでは until が好まれる傾向があります。
例えば、友人とのメールでは「See you till tomorrow!」でも問題ありませんが、ビジネスメールで「Please submit your report until Friday.」とする方がより丁寧な印象を与えます。
- until: フォーマルな場面でよく使われる
- till: カジュアルな場面でよく使われる
しかし、これはあくまで傾向であり、絶対的なルールではありません。どちらの単語も同じ意味で使われることがほとんどなので、あまり神経質になる必要はありません。
until の使い方
until は、ある時点まで続く状態や行動を表す際によく使われます。名詞や代名詞、動詞のing形などの前に置かれます。
- 名詞を伴う場合:
- I will wait until 5 PM. (午後5時まで待ちます。)
- Let's study until the exam. (試験まで勉強しましょう。)
- 動詞のing形を伴う場合:
- She kept singing until she got tired. (疲れるまで歌い続けました。)
また、until は接続詞としても機能し、節(主語と動詞を含む文)を導くことができます。
| until + 節 | 意味 |
|---|---|
| I didn't know he was married until he told me. | 彼が教えてくれるまで、結婚していることを知りませんでした。 |
| You can't leave until you finish your homework. | 宿題を終えるまで、あなたは帰れません。 |
till の使い方
till も until と同様に、「~まで」という意味で使われます。until よりも口語的で、日常会話で頻繁に耳にする表現です。
till も until と同じように、名詞や代名詞、動詞のing形などの前に置かれます。基本的な使い方は until と変わりません。
- We talked till late at night. (夜遅くまで話しました。)
- He worked till the very end. (彼は最後まで働きました。)
接続詞としても使われ、until と同様に節を導くことができます。
- till + 節
- Wait here till I come back. (私が戻るまでここに待っていてください。)
- I'll stay here till you are ready. (あなたが準備できるまで、ここにいます。)
till の場合、文頭で使われることはほとんどありません。 文末や文中に置かれるのが一般的です。例えば、「Till tomorrow!」という挨拶はありますが、「Till tomorrow, I will wait.」のように文頭で使うのは不自然です。
until と till の意味合いの微妙な違い
基本的には同じ意味で使われる until と till ですが、文脈によっては微妙なニュアンスの違いを感じることがあります。それは、「~まで」という期間の継続性です。
until は、ある時点まで「その状態が続く」ことを強調する傾向があります。一方、till は「その時点まで」という区切りをより意識した表現と言えるかもしれません。
例えば、「I will be here until tomorrow.」は「明日までここにいます(明日までその状態が続く)」というニュアンスが強いです。「I will be here till tomorrow.」も同じ意味ですが、より「明日という時点まで」という区切りを意識しているように聞こえることもあります。
ただし、これも非常に微妙な違いであり、どちらの単語を使っても意味が通じないということはありません。
until と till の短縮形
till は、until の短縮形として使われることがあります。特に口語でよく見られます。
これは、日常会話でよりスムーズに、そして楽に話すための自然な変化と言えるでしょう。書き言葉でも、カジュアルな場面では till が使われることがあります。
「'til」や「'till」という表記も存在します。 これらは、till の頭の「t」が省略された形です。詩や歌詞、あるいはよりくだけた表現として使われることがあります。
- 'til morning
- 'till dawn
これらの短縮形は、フォーマルな場では避けるのが無難です。
until と till の例文比較
ここで、until と till を使った具体的な例文を比較してみましょう。どちらを使っても意味は同じですが、フォーマルさの度合いに注目してみてください。
| until を使った例 | till を使った例 | 意味 |
|---|---|---|
| Please wait until the doctor calls your name. | Please wait till the doctor calls your name. | お医者さんがあなたの名前を呼ぶまで待ってください。 |
| The store is open until 9 PM. | The store is open till 9 PM. | その店は午後9時まで開いています。 |
| I couldn't sleep until I finished reading the book. | I couldn't sleep till I finished reading the book. | 本を読み終えるまで眠れませんでした。 |
どちらの単語を選んでも、意味が誤解されることはほとんどありません。 しかし、相手や状況に合わせて使い分けることで、より洗練されたコミュニケーションが可能になります。
まとめ:until と till の違いをマスターしよう!
until と till の違いは、主にフォーマルさの度合いにあります。until はよりフォーマル、till はよりカジュアルな表現です。どちらも「~まで」という意味で使われ、基本的な使い方も同じです。
日常会話ではどちらを使っても問題ありませんが、書き言葉やビジネスシーンでは until を選ぶとより丁寧な印象を与えます。また、till は until の短縮形として、よりくだけた表現でも使われます。
この記事で解説した内容を参考に、until と till の違いを理解し、自信を持って使い分けてみてください。これで、あなたの英語表現もさらに豊かになるはずです!